海外3カ国、ドイツでのプレー経験のある筆者がリアルな実態をお伝えしていきます!
海外サッカーに挑戦したい気持ちはあるけど、初めての海外挑戦ではそもそも何を基準にしたら良いのかわかりませんよね。今回は「海外サッカー挑戦における国選びの基準と、ドイツサッカーをオススメする理由」についてご紹介していきます。
この記事で分かること
- 海外サッカー挑戦で何を基準にすれば良いのか
- ドイツサッカー留学のメリット、デメリット
まずは自分の目標を明確にしよう!
まずは自分の目標をしっかりと定めること。自分が最終的にどうなりたいのか。そこから逆算してそのためにどんなルートを辿っていくべきなのかを明確にしていきます。自分が何歳で、どんなレベルに行って、どれくらいのお金をもらって、どんな環境でプレーしていたいのか。
サッカーを続けるだけなら日本でも可能なことです。なぜ日本ではなく海外なのか、「海外でサッカーをする」聞こえはいいですが、目標が曖昧だと何歳まででもだらだらと続けることができてしまうのも良くない点です。まずは自分の目標を定めるところから始めましょう。
国選びの基準とは?
自分が将来的にどんな立ち位置にいたいのかを明確にした上で、国を選ぶ際の基準を紹介していきます。
・目標に向けてステップアップできるのか
自分の立てた目標に対して逆算し、スタートを決めます。例えば「ブンデス1部リーグでプレーする」という目標に対し、自分がキャリアをスタートさせる場合、「ドイツ5部リーグで結果を残す→4部に移籍する→3部に移籍する」なのか、「ヨーロッパ中堅国2部で結果を残す→1部に移籍→ブンデス3部に移籍…」など、自分の目標とキャリアのスタートを結んだ場合に、そのためのステップアップは現実的なのかをイメージしておくことが大切です。
・外国人枠の有無
多くの国のリーグでは、自国の選手の成長を促すためにチームに登録出来る外国人選手の上限が限られている場合があります。例えばJリーグでは、登録出来る外国人選手枠に制限はありませんが、出場できる外国人選手はJ1なら5人、J2、3は4人までと制限があります。登録出来る外国人枠に制限がある場合は、契約をかけて争わなければなりません。自分の挑戦したい国の外国人はどうなっているのか調べておきましょう。
・語学
当たり前ですが、日本を出てしまえば日本語が話される国はありません。海外挑戦をするなかで外国語でのコミュニケーションは必須です。語学が重要視される世の中で、海外生活中はもちろん、セカンドキャリアにおいても語学の習得は人生にプラスしかありません。
・治安や物価、生活面
よりサッカーに集中できる環境を選ぶなら大切な要素です。現在も戦争や国内紛争の続いている国はあります。私の知人でも、近隣国の戦争状況によってリーグが中断され日本帰国を余儀なくされた人もいます。また、1つの国で複数年キャリアを積みたい場合など、物価や生活面インフラの充実度など考える要素はあります。それをあえて味わう事も経験ですし、海外生活の醍醐味でもあります。
・ビザ問題
海外に長期滞在するには許可(VISA)が必要です。特に海外初挑戦や無経歴の場合、1年目は自分でなんとかしなければならないことがほとんどです。学生ビザで学校に通いながら上を目指すのか、就労ビザで仕事をしながらなのか。2、3年とキャリアを積んでいけばチームが助けてくれる場合もあります。
ドイツをオススメする理由!
・活躍次第ではステップアップがしやすい
ドイツは自分の活躍次第でのステップアップが可能です。もちろん、目に見える結果や語学力が必要ですし、タイミングや出会いも一つの要素になってくるでしょう。日本とはサッカースタイル、選手のプレースタイルの違いや、評価基準も変わってくるので最初は適応するのに時間が掛かるかのしれません。日本でプロでやっていた選手がドイツで活躍できるとは限りませんし、逆に日本でプロでなくてもドイツで活躍してプロとして活躍している選手もたくさん似ます。
もう一つ、私がドイツでプレーして感じたことは、「誰にでも可能性がある」ということ。具体的に、私がプレーしていた5部のチームの選手で、ブンデス2部に移籍した選手がいます。日本で例えると、地域リーグのアマチュア選手がいきなりJ1に引き抜かれるくらいのことです。
その選手のクオリティはもちろん高かったですが、プロではなくずっと5部リーグでプレーしていた選手です。ドイツにはそういったオファーや移籍が頻繁にあり、夢も可能性もあります。そしてそこにお金も発生します。いくらうまくても日本ではこの様なことはほとんどありません。
・ドイツには外国人枠がない
上でも紹介したように、「外国人枠」は海外でプレーする選手、特にEU圏ではない日本人にとっては契約を勝ち取る上で一つのハードルになります。その枠を他の個性的な外国人と争わなければならないからです。
スペインで久保建英選手が「外国人枠でレアル・マドリードに戻れない」と言われていたのは、スペインには「EU圏外の外国人選手の登録は5人、出場は3人」と定められているからです。ドイツにはその枠がなく、クラブにとっても良い選手とは枠を気にすることなく契約ができます。なので選手にとっても挑戦しやすい国になっています。
・日本人への印象
年々ブンデスリーガで活躍する選手が増えてきていますし、アマチュア選手でもドイツに挑戦する選手は多く、ピッチ内外でドイツ人は日本人に対して良い印象を持ってくれています。これは私自身がドイツでプレーしても感じたことです。
・治安、生活面
実際にドイツに住んでみて、治安はかなり良いです。生活する中で怖い思いをしたことはありません。スリや強盗もほとんどないです。インフラも整っていますし、留学や移住でドイツに住む日本人もたくさんいるので、分からない事があっても調べれば大体のことは出てきます。
まとめ
大切なことは明確な目標を持つことと、それに対して現実的なステップアップの道をしっかりとイメージできるかだと思います。それをしっかりと持っていればスタートはどこでも良いと思いますし、やはり自分の行きたい国に挑戦するべきです。
またドイツは私が実際に住み、プレーして、またいろんな方からいろんな国についての話を聞く中で、総合的にみて日本人に合っている国だと思います。初めて海外挑戦する国としての難易度も高くないのでかなりオススメです。
今回は海外サッカー挑戦における国選びの基準と、ドイツをオススメする理由を紹介してきました。また海外やサッカーついて発信していきますので是非チェックしてみてください!
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